
豪快な叩き音、力強いゆすり奏法、高速のはじき奏法など、しなやかで躍動的な津軽三味線を、あますところなくソフトウェア音源で再現、Kontakt Instrument Libraryとして完成しました。
民謡からハードロック、ジャズ、現代音楽、映画音楽まで幅広いジャンルを盛り上げます。
津軽三味線の演奏は山中信人氏。狂いのない演奏力と集中力で、音にエネルギーを注ぎ込んでいただきました。スタジオではこだわりのマイク・セッティングと共に、色付けのない高性能マイクアンプからダイレクトに録音しました。
津軽三味線には3本の弦がありますが、基本的にギターのような和音演奏はあまりせずに、一の糸をメインにした単音フレーズや三の糸をメインにした単音フレーズを駆使して演奏します。この演奏方法を再現するために、TSUGARU SHAMISENでは3本の弦を独立した楽器として挙動させ、弦を選択して発音させるストリングモード・メカニズムを開発し、搭載しました。演奏時は、キースイッチでストリングモードを瞬時に選択可能。これによって、本物と同じように3本の弦を縦横無尽に行き来する演奏表現が可能となりました。
今、どの弦が鳴っているかがString Monitorにリアルタイム表示されます。
左手の指で弦をはじく、三味線特有のタッピング奏法の一種「はじき」。MIDI鍵盤をレガートで演奏すれば、どのアーティキュレーションからも、Key Switch操作することなく瞬時に「はじき」音で演奏可能です。
キーオンで打ち(ダウンストローク)、キーオフでスクイ(アップストローク)を交互に発音可能なオルタネートピッキング機能を搭載しました。この機能はサスティンペダルを踏んでいる間だけアクティブになり、どのアーティキュレーションで演奏していても、瞬時にこの奏法を差し込むことができます。
サスティンペダルを踏んでいる間、連続で打鍵すれば簡単にトレモロ奏法が実現できます。
津軽三味線の響きを作るのに最も重要な吾妻さわり(あずまさわり)と共鳴音を独立して音源化、津軽三味線の発音と同じように、特定の音程に反応して共振します。さらに、これらのレゾナンス音は、三つの調弦タイプとキートランスポーズにも追従し、三味線の本来の響きを確実に再現します。またレゾナンス音はそれぞれ成分音量をコントロール可能です。
二上り、本調子、三下りのスタンダードな三味線の調弦を用意しました。調弦を変えると、鍵盤上では音程はクロマチックに並んだままですが、開放弦の音程が変わり、同時にさわりと共鳴音も追従し、その調弦独特の響きが再現されます。
弦ごとに調整可能なストリングボリュームとファインチューニング、さわりの音量、共鳴音の音量、ミュートノイズの音量を調整できるノイズミキサーを用意、楽器全体の響きを緻密に調整できます。
リアリティを追求するSingle、コード楽器として演奏可能なPoly。目的に応じて二つのプレイモードを用意しました。またピッチベンドについても、演奏中の弦だけにかかるSolo、全体にかかるAllという二つのピッチベンドモードを用意しました。
収録アーティキュレーション
Direct、Overhead、Room3種類のステレオマイクポジション+Stereo Mixで収録。チャンネル毎に用意されたVolume / Pan / Reverb Send / EQ で自在にミキシング可能です。さらに品質コボリューション・リバーヴを搭載、Instrument上でクオリティの高い音作りが可能です。また各マイクチャンネル毎にDAWトラックへのパラアウトが可能なマルチアウトプット・バスを用意、緻密なミキシング・セッションにも対応可能です。
必要なアーティキュレーションだけを読み込みさせるLoadマネージャーを用意。無駄なサンプルのLoadを避ける事でKontaktエンジンをより快適に動作させることができます。
このライブラリーをお使いになるためには、Native Instruments Kontakt 5.4以上(Full版)が必要になります。(Kontakt Player非対応)製品のインストールには7GB以上のディスク空き容量が必要です。
PC環境、動作環境はNative Instruments Kontaktの推奨動作環境に準じます。
ライブラリーを快適に動作させるためには、より高速なCPUと、余裕のあるRAMメモリーを搭載したコンピュータに製品をインストールすることをお奨めします。
その他、基本的な動作環境は、各ホスト・アプリケーションの動作環境に準じます。製品をご使用頂くにはインターネット接続環境が必要です(アップデータのダウンロード、およびオーサライズ時)。製品の仕様・動作環境、および価格は、予告無く変更となる場合があります。